「今、なぜ学校教育に位置情報の活用が必要なのか?」
「デジタル地図を活用した近未来的な授業とは?」
などなど、位置情報を活用した未来の学校教育についてディスカッションが白熱しました。
前半はパネルディスカッションということで、教育や地理、地図、GISのスペシャリストによる講話が行われ、学校現場でのGISの活用法や未来に向けての取り組みについて参加者とともに議論が行われました。
後半は慶応義塾大学大学院准教授の神武直彦氏がファシリテーターを務めるアイデアワークショップが開催されました。
濱野清氏 文部科学省 教科調査官
「評価から見たGISを活用して指導の必要性」についての基調講演
佐藤崇徳氏 沼津工業高等学校 准教授
G空間情報やGISを高等学校で活用することによってどんな効果が得られるか。効果的な活用方法。
渡邊英徳氏 首都大学東京大学 准教授
地元の高校生と全国ボランティアと連携して作製した「ヒロシマ・アーカイブ」の紹介。G空間情報を活用した新しい平和学習の形。
田村賢哉 NPO法人 伊能社中 理事長
1人1台の情報端末を持つ時代になるであろう2020年に向けて、大きく考え小さく始める地図教材開発。
の以上3名に講話して頂きました。
参加者からも様々な立場から意見が交わされ、社会科という教科の枠を超えた教材の開発の必要性や、最新の地図だけでなく、昔のG空間情報を活用した教材開発など、今後の課題が明らかになりました。
アイデアワークショップでは、参加者が話し合いたいテーマごとにグループを作り、そのテーマが2020年にどのような状態になっていると良いか、理想のシナリオについて話し合いました。「Google Glassで街歩きマシン」や「リアルドラクエ」、「脳波で操作できるナビ」など、こんなものがあったら絶対面白いだろうなというものでした。そして、創出された「位置情報を活用した未来の学校教育のアイデア」を寸劇にまとめ発表しました。「子供が作る外国人向けの案内」や「野菜産出情報の共有」、「Google Glassでシベリアを散歩する」など、場面はさまざまで、学校以外にも活用できる大きな可能性を感じることができました。
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