■今日の記事は...
ギガピクセルパノラマのGigaPanを用いた教材作成についてご紹介いたします。
はじめに |
■2020年情報端末は生徒1人1台の手もとに
iPadをはじめとする情報端末を全校生徒に配布するかの議論が盛り上がりを見せる現在、実際に授業で活用する学校は多々あります。その中で、ICT活用が学力向上に繋がったと示されるデータも出ています。そして、国は2020年、DiTT(リンク)は2015年までに1人1台情報端末配布を目指しています。教育の情報化において重要となるのは。"デジタル"だからこそできる教育とは何か、ということではないでしょうか。今回は、デジタル教材として手軽に使える"画像/写真"に注目します。
これまでの写真との違い
今までの教科書や資料集には多くの写真が使用されています。授業でより詳しい説明ができ、生徒の理解の大きな手助けになるようなものです。
その紙媒体上での写真だと...
- 主観的に切り取られた風景
- 紙面の関係で掲載に制限
- 拡大縮小ができなかった
しかし、情報端末上での写真だと...
- たくさんの写真を扱える
- 掲載数の制約がなくなる
- 拡大縮小が自由にできる
昔のカメラと今のデジカメとを比較して頂いたら、なお分かりやすいかと思います。
そして、パノラマという要素を加えまたいと思います。
パノラマ写真だと...
- 風景のすべてがみれる
- 先生の加工が自由
- 社会科だからこその教材に
その魅力を体現することができるのが "GigaPan" なのです。
その "GigaPan" が教育で普及するためのポイントをまとめていきましょう。
【Point.1】風景から考えることができる
例えば、自由の女神。教科書や資料集ではこのような画像が一般的です。
しかし、GigaPanを使用すると...
リンク先で実感してください!百聞は一見に如かず!
※見れない方のためのイメージ画像
どのような立地で、周りにどのような風景が広がっているのか、見ることができたと思います。
通常のデジタルの写真だと読み取る事の出来ませんが、10億〜数千億画素で撮影できるギガピクセルパノラマのGigaPanだからこそ出来るのです。
つまり、ニューヨークの街並みを見ながら、自由の女神の解説をすることで、さらに具体的なイメージを持つことができます。
【Point.2】細かいところまで記録されている
今までの教科書や資料集に使われていた写真からは写真内にある文字は読み取ることはできませんでした。一般的なパノラマ写真も同様です。
しかし、ギガピクセルのパノラマ写真だとそれが可能となります。
この写真は、七ヶ浜町復興支援ボランティアセンターをGigaPanで撮影したものです。驚くことにホワイトボードに書かれた文字をきちんと読むことができるのです。
【Point.3】位置情報の付与とGoogle Earthでの活用
地理歴史科目における地理空間情報の積極的な活用が示された新学習指導要領。しかし、地理空間情報をどのように活用すればよいのか、具体的な指針がないのが現状です。そのような中、Google Earthは誰でも扱えるデジタル地球儀ソフトとして期待されています。そのGoogle EarthとGigaPanとは相性がとてもよく、ストリートビューを自身で作成することができます。
※GigaPanをGoogle Earthで再生
さいごに |
教育現場での情報端末導入や活用法について、多くの意見があります。その中で教材としての写真が議論された時、ギガピクセルパノラマのGigaPanが注目されるのではないでしょうか。
■参考
GigaPan
・自由の女神パノラマ
・七ヶ浜町復興支援ボランティアセンターパノラマ
・埼玉県航空公園パノラマ
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